Ableton Liveで使える高品質な無料サンプル&プリセット10選
Ableton Liveは付属音源がしょぼいなどと言われることもありますが、そんなことはありません。各音源はあえて単独ではあえてシンプルに設計されており、モジュールのように様々組み合わせることによってその真価が発揮されるようになっています。これこそLiveを使う醍醐味といえるでしょう。
その様々な組み合わせに加え、Max for Liveを活用することでAbleton Liveが保持する音源は無限に広がります。その一例となる最高の無料プリセットを紹介していきます。
1.Ableton公式ページ
まずは基本中の基本ですが、Abletonの公式ページから多くの無料のサンプルパックが配布されています。
特にLive9.5へのアップデートと同時に追加された「Max for Live Essential」が魅力的です。
2.Puremagnetik
Ableton公式ページでは、Minimoog、Roland TB-303、Casio CZのPD音源などをまとめた「Retro Synths」やLive用のドラムマシンである「Machine Kits」等を手掛けるPuremagnetikですが、自身のページにてAbleton公式ページでは公開していないサンプルパックを公開しています。
3.Aurex music / ERX-1
本プリセットはOperatorに様々なエフェクトを駆使して、バリエーション豊かな音を表現しています。有料VST顔負けの音がでます。
また、各Instrument Rack、Audio Effect Rackがアンプ、オシレーター、LFO、エフェクトのように分かれてマクロがアサインされており、あたかも一つのシンセのように自分で音作りもできる点がかなり魅力的です。INIT(初期化)プリセットも入っています。
4.Isotonic / PMXシリーズ
Midiコントローラーなどとの親和性を高めたサンプルを多く販売しているIsotonikにて、メーリングリストに登録すると毎月無料のAbleton Live用のサンプルパックが届きます。
PMXシリーズは元々作者がCASIO PX-300の音源をアーカイブするためにサンプリングしたものを公開したようです。音源も94kHz/24bitでサンプリングされており、修理パーツが無くなり、音が出なくなった時を予知して作成したとのことからも機器への愛を感じます。
FREE PMX Series
5.Abletunes / 45 Free Operator Racks
Operatorを利用して作成された45のプリセット(ベースが18つ、ドラム6つ、FXが3つ、シンセ18つ)が無料でダウンロードできます。Max for Liveを使用していないので、純粋にシンセでの音作りを学ぶ上でとても参考になるのではと思います。
6.Abletunes / Suger Boss Free Ableton Live Temprates
同じくAbletunesとなりますが、SugarBoss氏にて制作された楽曲のテンプレートがダウンロードできます。JusticeやModeSelekter、UTKU Sにインスパイヤされて作成されたとの楽曲で、Operatorで作成されたベースラインが特に必見です。
2つ紹介しましたが、その他にもAbletuneではリバーブやFXなど多々無料のサンプルを紹介しているので必見です。
- アーティスト: Justice
- 出版社/メーカー: Vice Records
- 発売日: 2007/06/19
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 14回
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7.F9 Audio / Free Boutipue Synth Demo
音作りに関するサンプルではありませんが、先日発売した名機の復刻版であるRoland Boutiqueを使用したデモセッションのLiveプロジェクトファイルを無料ダウンロードできます。
乞食的手法ですが、オーディオファイルをSamplerにいれて使えば、Roland Boutiqueが買えなくとも近しい音を使えます。
Free Boutique Synth Demo Session - JP-08 JU-06 JX-3P
8.AfroDJ Mac / Korg Monotron
Free Weekly Ableton Live Rack #13: Korg Monotron Rack
ニューヨークのAbleton認定トレーナーであるAfroDJ Macが公開しているシンセサンプルです。KORGのMonotoronからサンプリングした音源をInstrument Rackで操作できるようにしています。
Monotronはオモチャ的なシンセ入門機ではありますが、複数の音源をサンプリング・レイヤー化してInstrument Rackでマクロ化することで、強力なシンセに生まれ変わっています。ポルタメントやアタック、リリースを操作できるようになっている点にもこだわりを感じます。
KORG コルグ 手の平サイズ アナログ・シンセサイザー monotron
- 出版社/メーカー: KORG
- メディア: エレクトロニクス
- 購入: 6人 クリック: 179回
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その他にも以下のページにて100以上の無料サンプル(2016年1月17日時点で134個)を公開してくれていますので、必見です。
http://www.afrodjmac.com/blog/?category=Free+Ableton+Instruments
9.Live School / Free Synth Packs
オーストラリアに拠点を置くAbleton Liveスクールのサイトです。無料でKorgのMS-20やRolandのSH-101をサンプリングしたシンセパックを公開しています。個人的な趣味ですがVan SheのMichael di Francescoが講師の1人にいることに驚きました。英語できたら是非受講したいのですが。
MS-20はセミモジュラーとしてのパッチを繋ぐのがなんとも格好いいですし、miniが3万円台で登場して手に入り安くなりましたね。
KORG アナログモノフォニックシンセサイザー MS-20 mini
- 出版社/メーカー: KORG
- 発売日: 2013/04/13
- メディア: エレクトロニクス
- クリック: 2回
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また、このサイトでドラムも無料で配布されています。LinnDrumや、TR-808等の名機の音源が公開されているので、こちらも必見です。
10.Musicradar / Free Samples
最後にMusicradarというサイトですが、この記事を書いている2016年1月17日時点で、53729の無料サンプルがジャンル別にアップロードされています。
とにかく量が尋常ではないので、全部ダウンロードするなら40-50GBくらいは覚悟したほうがいいのではと思います。途中で飽きると思いますので、サンプルを聞いて使えそうならチョイスしていくのがいいと思います。
以上、Ableton Liveで使える高品質な無料サンプル&プリセット10選でした。
リンク切れや「もっと良いサンプルがあるよ」等の情報がありましたら、コメントなど頂けるとうれしいです。
Ableton Liveではサンプル音源の活用方法がかなり幅広くできるので、サンプルをそのまま使うのではなく、様々な加工を加えるとオリジナリティ溢れるサウンドを作ることができます。上記のサンプルを使って、さらに面白い音作りができればと思います。
Ableton Liveでエレクトロニック・ミュージックを作る プロのアイデアとテクニック(CD付)
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